RPA基礎知識

RPA開発にプログラミングスキルは必要?ノンプログラミングで実現するRPA導入の手段

RPA開発にプログラミングスキルは必要か?

RPAを開発する人にとって、プログラミングスキルはあるに越したことはありません。

ただ、RPA製品はレコーディング機能などを備えており、ノンプログラミングで開発ができるものが一般的です。

保守やメンテナンスもベンダーのサポートを受けることでクリアできることもありますので、製品の選定時点でしっかりと見極めて導入を進めていきましょう。

プログラミング言語の知識があると、RPAの理解がより深まる

前述した通り、プログラミングスキルはあるに越したことはありませんが、プログラミング言語への理解を深めることで、RPAの導入や運用に対する理解の速度が早くなることがあります。

プログラミング言語を自主的に学ぶことにより、RPAに対する物理的なハードルだけでなく精神的なハードルをも下げることができるでしょう。

ここではRPAの理解がより深まるプログラミング言語を5つ紹介いたします。

Microsoft Excelのマクロ・VBA

Microsoft Excelのマクロは、Microsoft Office上で処理を自動化するための機能です。

そしてVBAは、Microsoft社がMicrosoft Officeの拡張機能として提供している、マクロを作成するためのプログラミング言語です。

Microsoft Office Access

Microsoft Office Accessは、Microsoft社が Microsoft Windows向けに販売している、データベース管理システムのソフトウェアです。

Microsoft Excelでは、行・列の最大数が決まっており、セルの最大入力文字数も約3万文字と制限があります。 一方、Microsoft Office Accessの場合は2GBまでのデータであれば行・列・文字数に制限がないため、大量のデータを処理するデータベースとして使用するのに向いています。

「テーブル」「クエリ」「フォーム」「レポート」「マクロ」「モジュール」といった6つのデータベースオブジェクトを組み合わせることにより、データを最大限に活かすことが可能です。

HTML・CSS

HTMLは、WEBサイトに必要な視覚表現や文章構造などを記述するための形式言語です。

一方CSSは、構造化された文書(HTML)の表示形式(スタイル)を指定する言語です。

HTMLによってテキスト(文章)を構造化し、CSSはHTML上の文字や画像の配置、デザインを組み立てるために使用します。

C++

C++は、汎用プログラミング言語のひとつで、コンピュータを素早く動かすことができるC言語にオブジェクト指向の要素を加えたものです。

オブジェクト指向とは、「オブジェクト(モノ)を作成し、そのモノに役割を与え操作する」という概念のこと。

分かりやすくプログラムを表現することで、更に効率の良いプログラミングができるようにしたものです。

C++は、C言語に対して上位互換性があるため、C言語と同様のことができます。

Python

Pythonはインタプリタ型(ソースコードを逐次解釈しながら実行するプログラム)の高水準汎用プログラミング言語で構文規則が他の言語と比べて少ないのが特徴です。

1行で多くの処理を記述することができ、入門者でもハードルが低い言語といえます。

RPAは導入ステップを把握することが重要


RPA導入までにはいくつかのステップが存在します。

プログラミング言語の習得も大切ですが、導入ステップを把握する方がより大切です。

ここではRPA導入までの代表的な手順を紹介いたします。

■RPA導入の代表的な手順

1、自動化したい業務の洗い出し

RPA導入手順において最も重要かつ最初に行うことは「自動化したい業務を洗い出すこと」です。

「どの業務でどの程度の効果を得たいのか」といった現状を把握したうえで、目的や目標を明確にしていきましょう。

ここを明確にしておけば、以降の手順も適切かつスムーズに行なえます。

2、業務フローの整理

業務フローとは、業務内容や業務の流れ、処理方法を可視化するためにつくる図のことです。

業務フローを作成することで業務の開始から完了までのプロセス中で、「担当者は誰か」「どのような手順で業務を行うのか」といったことを可視化することができます。

この業務フローを整理し、自動化するタスクを見極めていきます。

3、RPA製品の選定

RPAによって解決したい課題が明確になった後は、RPA製品の選定を行います。

その際、実行環境と自社の導入規模を考慮して選定することがポイントとなります。

RPA製品には大きく分けてデスクトップ型とサーバー型があり、それぞれの違いや特長を理解することが重要です。

デスクトップ型

各個人のローカル環境で開発、実行を行うタイプで、作ったロボットは専用PCや各個人のローカル環境の中に保存されます。

「対象となる部署のみ導入したい」「個人の業務を自動化したい」という場合に向いた形態です。

サーバ型

サーバ上にロボットを設置する形態です。

一度にたくさんのロボットを実行でき、複数のシステムや業務をまたいで大量のデータを一括管理できます。

自社のサーバ内にロボットを設置するので、情報漏えいや乗っ取りなどのセキュリティ面にも強いです。

クラウド型

ベンダーのサーバを活用するのがクラウド型です。

自社でのサーバ設置が不要なため初期導入コストを抑えられ、ネット環境さえあればすぐにスタートできるので、導入もスムーズでしょう。

また多くの製品で無料トライアルを提供しているので、本格導入前に使用感を確かめられるのもクラウド型ならではです。

4、ロボット作成者の選定と教育

実際にロボットを作成する担当者を選定し、必要な教育を行います。

ロボットに作業手順を教えるのは、その作業を良く知る実務担当が適任といえるでしょう。

ただ、RPA製品によっては、プログラミングの知識を必要とするものもありますので、その場合は研修や教育により必要な知識の取得が求められます。

5、ロボットの作成

ロボット作成の手法は大きく2種類に分けられます。

簡易型

画面操作記録型とも呼ばれている作成手法で、プログラミングの知識がなくてもロボットを作成できます。

具体的には、人間が PC上で行った動作を記録し、それをロボットが再現する形で自動化がなされるものです。

開発型

RPAに用意されているさまざまなコマンドを組みあわせて業務のフロー図を作成し、そのフロー図をもとにロボットが動くというものです。

コーディング型とも呼ばれ、簡単な作業はもちろん、複雑な作業や高度な作業の場合でも自動化が可能です。

6、ロボット運用者の教育

作成したロボットを実際に運用していくために、ロボット運用者への教育は欠かせません。

特に、ロボットの使用方法だけでなく、トラブルの発生を未然に防ぐためのルール作りを行ったり、トラブルが発生した場合の対応フローなどを決めて教育することが大切です。

7、ロボットの導入テスト

ロボットを自社で作成した場合はもちろんですが、ベンダーに一括依頼して作成した場合でも、そのロボットが適切に作動するかどうかテストが必要です。

実際の業務に適用する前にテストを行うことで、誤作動や見落としている動作に気づくこともあります。

8、ロボットの導入

作成したロボットを運用して業務を進めていきます。

大切なことは、ロボットの導入はあくまでスタートだということ。

RPA導入の本来の目的である業務効率化や生産性向上が実現できているかどうか、定期的にチェックしていく必要があります。

9、導入後の運用保守など

ロボットは指示された動作を高速で処理することが特徴です。

その一方で、指示が間違っていた場合でもそれを高速で処理してしまいます。

ベンダーによってはトラブル発生時のアフターサービスがあります。

あらゆるリスクを想定して、運用後のサポート体制を構築しておきましょう。

 

ほぼノンプログラミングでRPAを導入するなら


ほぼノンプログラミングでRPAを導入するのであれば、Softbank社の提供する「SynchRoid」やRPAテクノロジーズ社の「BizRobo!」がお勧めです。

「SynchRoid」の場合、e-Larningサポートがあり、自社でロボット開発をすることができます。

また、RPAに関して不明な点がある場合はプレミアムサポート(有料)を利用して、専門家のアドバイスを受けることも可能です。

RPAの導入・運用にはコストがかかる

前述した通り、RPAの導入にはいくるもの手順を踏む必要があり、運用までの道のりは決して簡単なものではありません。

特に中小企業の場合、RPAの導入に関し選任者を置くことは難しく、ほとんどの場合で通常業務に追加する形でRPA導入の業務を並行して行うことが多くなります。

業務効率化のためのRPA導入が、さらなる業務負担の増加になってしまっては、元も子もありません。

RPAの費用対効果を発揮するためには、自動化できる業務の選定と、削減できる工数の確認が何よりも肝心となります。

人的リソースも含め、導入コストをできるだけ押さえて進めていきたいものです。

ROBOT HUBとは

RPAの導入にあたり、さまざまな問題がありますが、それらを解決する方法の1つに「ROBOT-HUB」があります。

「ROBOT-HUB」は、「SynchRoid」や「BizRobo!」で利用可能なロボットを、オンラインで自由に利用できるサービスです。

また、ロボットのオンラインチューニングや、保守サービス、OCR連携なども可能です

ROBOT-HUBの特徴

その他にもROBOT-HUBにはさまざまな特徴があります。

業務選定の必要がない

多様な業種・業務・アプリケーションから、必要なロボットを検索することができます。

無料でダウンロードできるロボットが1000個以上ある

ロボットのDLが無料・無制限。最新のアイデアや技術、ノウハウをシェアできます。

実装、サポートに必要なサービス、OCRサービスとの連携もオンラインで提供されている。

インターネットの環境さえあれば、さまざまなサービスをオンラインで受けることができます。

 

その他、ロボットのチューニングや保守に関するオンラインサービスもあり、SynchRoidやBizRobo!ユーザ様であれば、どなた様も継続的に安心してお使いいただけます。

プログラミングスキルの取得やエンジニア教育を従業員が受ける必要もありません。

ROBOT-HUBでこれまでとは違う全く新しいRPAの導入が実現できます。ぜひ1度お試しください。

【ROBOT-HUB】
https://robot-hub.bizrobo.com/

 

まとめ

RPA開発にはプログラミングスキルはあるに越したことはありませんが、RPA製品によっては、ノンプログラミングで開発ができるものもあります。

ただ、RPA導入においてプログラミング以上に大切なのは、「導入ステップ」の把握です。

さらに言えば、「どの業務でどの程度の効果を得たいのか」といった現状の把握と、明確な目的や目標の設定です。

しっかりと要点を押さえた上で、「ROBOT-HUB」のような便利なツールを使うことで、業務効率化はより早く、より効率よく進めることができるでしょう。

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