RPA基礎知識

SynchRoidの導入効果は?事例とともにSynchRoidの特長をご紹介

ソフトバンク社が提供している「SynchRoid(シンクロイド)」とは

PC業務の自動化を検討している会社なら、RPAツール「SynchRoid(シンクロイド)」を検討してみてはいかがでしょうか。この記事では、SynchRoidの特長や導入事例から見えてきたSynchRoidのメリット、お勧めしたい会社について解説します。

SynchRoid(シンクロイド)とは

ソフトバンク社が提供している「SynchRoid(シンクロイド)」とはソフトバンク社が提供している「SynchRoid(シンクロイド)」はノンプログラミングでプログラムが組めるRPAソリューションです。ソフトバンク社の独自ツールではありますが、RPAホールディングス株式会社と業務提携を結び、多くの販売数を誇るRPAツール「BizRobo!(ビズロボ)」をベースに2社が共同開発をして生み出されました。

RPAに詳しくない人でも直感で簡単にロボット開発ができ、大企業から中小企業までスモールスタートに最適なツールを目指しました。RPAホールディングスの開発力だけでなく、ソフトバンク社による多数のRPA導入支援実績と自社利用で約2,000ロボットを開発したノウハウも生かされています。

RPAツールを導入し、日々のルーティンをロボットに任せれば、ルーティン業務の人的ミスを最小限に防ぎ、従業員はコア業務に集中することができます。RPAは働き方改革や経費削減などを期待されているツールです。

SynchRoidの特長

「SynchRoid(シンクロイド)」の特長を5つ

「SynchRoid(シンクロイド)」の特長を5つ紹介します。

プログラミング初心者でも使える直感的な操作画面

中小企業でRPAを導入するとき、第一に思い浮かべるのが、自社の人的リソースで操作できるかどうかではないでしょうか。SynchRoidはPC上の操作のみで完了し、直感で開発できるため、専門知識を持つ技術者でなくとも簡単にロボット作成ができます。

ニーズに合わせた料金体系

SynchRoidのプランは、サーバ構築不要でデスクトップ実行型のライトパックと、サーバ上でロボットを管理できるベーシックパックの2種類を用意しています。

ライトパックは一部署のみの導入や、中小企業での導入にお勧めです。サーバ構築が不要で、PCごとに構築するため、同じ操作をするPCが限られている業務にRPAを導入したい人によいでしょう。

一方のベーシックパックは、サーバ上でロボットを管理できるため、複数台のPCに同じロボットを導入したいときや、大企業でシステム管理者が常駐している場合などにお勧めのプランです。

詳しくはこちらを参考にしてみてください。

自動化できる業務範囲が広い

Microsoft Excelなどで使われているVBAでも自動化はできますが、別のデータベースに入力するといったソフト外での操作は自動化できません。その点RPAは、PC上で行う、ソフトをまたいだルーティン作業を自動化できるため、自動化できる範囲が広いのが嬉しい特長です。

導入例を一部紹介します。

  • スキャンされた申し込み用紙から、手書き文字の読み取り、Microsoft Excelへのデータ入力、デザインのIllustratorへの取り込み、文字組みまで完了させる
  • クラウド会計ソフトから取引データを取得し、ネットバンキングを通じて銀行へ出力
  • 求人Webサイトの自動スカウトサービスを使って、条件に合った人へスカウトを送る
  • Microsoft Excelファイルを所定のデータベースに登録
  • 商材に関する情報をWebサイト上から取得

導入実績が豊富

ソフトバンク社の中で実際に開発されたロボットが約2,000ロボット存在します。同社以外にも、大企業から中小企業、自治体まで多くの導入実績が公開されているため、自社に合った企業の導入事例を参考にしてみてください。

開発支援やeラーニングなどサポートの充実

RPAを初めて導入する企業は、サポートの充実さを重視したいところです。設定やロボット開発はもちろん、その前段階の導入業務や工程を割り出す作業に戸惑うことが多くなります。

その点、SynchRoidはソフトバンク社によるRPAの設定・開発支援、導入業務選定サービスといった支援メニューが豊富なため、初心者でも問題無いでしょう。

また、ロボット開発や操作方法に行き詰まった時に使えるオンラインサポートや、eラーニングを通したスキルトレーニングといったアフターフォローも充実しています。

SynchRoidの導入事例

「SynchRoid(シンクロイド)」を導入した企業による業務改善とは

「SynchRoid(シンクロイド)」を導入した企業は、どのように業務改善を行ったのでしょうか。SynchRoid導入事例を4社紹介します。

年賀はがきの申し込み用紙をスキャンするだけで、読み取りから文字入力までを自動化

1社目は、印刷業を中心に事業を展開している「東洋株式会社」の事例です。同社では年末に集中する年賀はがき作成業務で工程が多いという課題を持っていました。

年賀はがき作成業務は一時的なものなので、現場からは「時間がかかる」「やることが多いのに作業できる期間が少ない」という不満が上がっていました。そこで、業務の自動化およびSynchRoidの導入が決定されたのです。

SynchRoidで自動化された作業は次のものでした。

  • スキャンされた申し込み用紙から、手書き文字の読み取り、Microsoft Excelへのデータ入力、デザインのIllustratorへの取り込み、文字組みまで完了させる

上記の作業の自動化で1回あたり9分の削減になっただけでなく、他部署の人でも操作できることも効率化になりました。

「東洋株式会社」の詳しい導入事例はこちらをご覧ください。

銀行振り込みと求人スカウトにRPAを活用し、クリエイティブ業務に集中

次は、多くの企業等に対し働き方改革や業務改善を軸にしたソリューション事業を展開する「シー・システム株式会社」の導入事例を紹介します。

同社では、下記の業務を自動化しました。

  • クラウド会計ソフトから取引データを取得し、ネットバンキングを通じて銀行へ出力
  • 求人Webサイトの自動スカウトサービスを使って、条件に合った人へスカウトを送る

銀行振り込み業務は画面遷移やパスMicrosoft Wordの入力が多いため、時間を取られていました。RPA導入前は1時間かかっていたのが、導入後は1分で終わる作業になりました。

自動スカウトは自社の求める条件にマッチする人を探し出すのに、毎回検索したりWeb履歴書を確認したりしていたため、毎週1時間かけていました。導入後はこの業務をロボットに任せられるようになりました。

「シー・システム株式会社」の事例はこちらを参考にしてください。

データの登録やチェック、修正作業を自動化して年間約90時間以上を削減

各種ソフトウェア・パッケージ開発販売などを行う「株式会社NICS」は、2018年からRPAを導入しています。

データの自動入力や照合の作業でRPAを活用した結果、年間約100時間の工数削減に成功するだけでなく、人的ミスを99%減らしました。

同社でロボットに任せた作業は以下の業務です。

  • お客さまからお預かりしたMicrosoft Excelデータを登録する
  • 設計書の構造と実際に定義されているデータベースが合っているかどうか?の照合作業
  • 月末に発生する従業員の給与計算

「株式会社NICS」の導入事例はこちらからご確認ください。

知見が無い担当者でも事務処理の自動化ができ、年間4500時間の削減に成功

施設管理業務の請負をメインに、建物に関するコンサルティング提案まで行う「株式会社日本ファシリティ」は、2018年の10月から社内業務にRPAを導入しました。

プログラミングの知見の無い担当者が中心となり、開発を行いました。基本操作はe-Learningで覚え、プレミアムサポートを数回使用するなどして、RPA開発の知見が無い担当者でも扱うことができました。

同社では顧客が増えるたびに膨らむ事務処理が課題でした。3,000施設以上に及ぶ施設管理業務では、その全施設にたいしてそれぞれ事務処理をしなければなりません。
また、500以上の商材の最新情報を収集する作業も負担となっていました。

同社で自動化に成功した作業は下記の業務です。

  • 自社の独自システムにSynchRoidで開発したロボットを連携させて報告書を自動登録
  • 商材に関する情報をWeb上から取得する作業

同社では、年間4500時間の削減に成功しました。

「株式会社日本ファシリティ」の導入事例はこちらもあわせてご確認ください。

SynchRoid導入をお勧めしたい企業

SynchRoid導入をお勧めしたい企業とは

「SynchRoid(シンクロイド)」の特長や導入事例から見えてきた、SynchRoid導入をお勧めしたい会社の特徴を紹介します。

スモールスタートをしたい会社

SynchRoidはライトプランが存在するため、まずは1ライセンスから試してみたい、というスモールスタートをしたい会社にお勧めです。

また、プログラミングの難しい操作がほぼ不要で直感で操作ができます。30日間のお試し期間があるので、まずは担当者が自分で操作できるか確認したいというニーズにも答えます。

自動化したい定型業務が多い会社

SynchRoidのベーシックパックなら、最大10台のロボットを同時に稼働させられるため、複数の定型業務を並列処理したい会社に向いています。

ベーシックパックはデスクトップ型、サーバ型の両方に対応しています。PC1台1台にロボットを導入したい部署あるいは中小企業から、システム課主導でサーバ上でロボットを制御したい大企業まで、自動化したい定型業務が多い会社はSynchRoidを一度検討してみてください。

慎重に自動化を進めたい会社

サポートやeラーニングなどのトレーニングが充実しているため、慎重に自動化を進めたい会社にお勧めです。DX化が叫ばれているとはいえ、社内のデジタル人材のスキルに不安を持つ企業は多いでしょう。

SynchRoidなら、最初の導入支援や担当者への教育をサポートするメニューがあります。慎重に自動化を進めたい企業にもお勧めです。

まとめ

SynchRoidはRPA初心者が操作がしやすく、中小企業でも導入しやすいプランが存在しながらも、大企業で多くのロボットを同時稼働させたいというニーズにも応えるRPAツールです。

PC上のルーティン業務に追われ、コア業務に集中できないと悩んでいる企業は、ぜひ一度導入を検討してみてください。

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