ロボットハブ活用事例

【使い方編】入札案件情報の自動取得ロボで作業効率化

今回は、東京都の入札案件情報を取得するロボットの設計に携わった山本幸子さんに、ロボット開発の背景や使い方についてお話を伺いました。

▶︎ロボットの概要についてはこちらの記事をお読みください

ロボットの使い方について教えてください。

山本さん まずは事前準備として、ロボットのダウンロードフォルダ内に含まれるMicrosoft Excelファイル「設定情報一覧表.xlsx」に記載があるファイルパス等をお使いの環境に沿ったものにご変更していただきます。

検索する営業種目に、東京入札情報サービスで取り扱いのある営業種目を指定すると、あとはロボットが検索結果画面から各項目を取得・CSVファイルへ出力します。

希望票等受付状況が「受付終了」のデータは取得しないように設計しています。

設計時に苦労した点はありますか。

山本さん 東京都入札情報サービス内では工事案件や委託案件、物品関係など入札対象が異なる案件が用意されているため、一括で取得するとなるとかなりの件数になります。

ユーザにとって一番使い勝手のよい情報を取得するためには、検索条件をどのように指定すればよいのか?をよくよく考えました。

パラメータが多ければ多いほどユーザさんの負担になると思い、今回であれば「物品関係の入札情報だけを取得する」というように、案件毎にロボを分けて設計することにしました。

今後は、東京都入札情報サービスの工事案件の入札情報、委託案件の入札情報、年間でスケジューリングされた発注情報を取得するといったロボも開発予定です。

ユーザを意識して工夫した点はありますか。

山本さん 今回のロボは、事前準備としてMicrosoft Excelに、文房具、事務用品、器具、医療機械といった営業種目の検索条件をセットし、パラメータとして使用します。

その際、ユーザさんが直接入力するのではなく、Microsoft Excelデータの入力規則機能を利用してあらかじめリストを作成することで、ユーザはリストから選択するだけで済むようにしています。

キーボードから直接入力する場合と比べて、入力ミスを防ぎ、ロボが正常に動くように工夫しました。

ロボットをダウンロードするかたへメッセージ

このロボをどんな風に活用してほしいですか?

山本さん 今回は東京都が公開している入札情報をターゲットにしていますが、区のデータもほしいというユーザさんがいらっしゃると思います。

このロボを少しカスタマイズしていただき、対象の区や市の入札情報を取得するロボへと応用していってもらえたら、使い勝手のいいロボが増えていくのではないかなと思います。

また、東京都以外にも神奈川県や埼玉県、千葉県といった首都圏や、大阪、札幌などの大都市に向けて、入札情報シリーズとしてロボを設計していく予定です。こちらも引き続きぜひ楽しみにしてもらえたら嬉しいです。

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